車窓から見える
たくさんの家。
どこまでも、
どこにでも、
日常という時間が流れている。
そのひとつひとつの日常に、
どれほどの物語があって、
どれほどの思いが詰まっているのだろう…
溢れかえる日常は、
ありふれたもののように見えても、
決して、安っぽいものなんかじゃなく、
ひとつひとつが愛すべき、
大切なひとコマなんだ。
ひとコマ、ひとコマが積み重なる風景を、
いつか遠い未来が見つめる時、
それは、あまりにも、
愛おしい日常だったのだと、
知るのかもしれない。
小さな小さな出来事に、
愛が溢れていることを、
世界中の人が気付いたなら、
この世は平和へと向かうのだろうか…
祈りながら…