普段の自分が使っている言葉が、どれくらい人に影響を与えているか考えたことはありますか?
棘のある言葉ばかりを聞いて育ってきてしまった子どもは、自分自身に自信が持てず、内向的になってしまうことがあります。
また、コンプレックスを隠すために自分を大きく見せようと、威圧的で棘のある言葉を発する人になってしまうこともあります。
思っていることを素直に伝えられないことは、
長い人生の中で、次第に、自分自身への負荷をかかることになってしまいます。
わが家のご近所さんには、
毎日のように大泣きをしているお子さんがいます。
普段のご家族はとても仲が良く、お友達が遊びに来て、お庭でバーベキューをしたり、お出掛けをしたりと、いたって温かなご家庭です。
でも、かなりの頻度で、お子さんは大泣きをして、外に出されます。
お父さんの怒鳴り声はかなりのものです。
「てめぇが悪いんだろうが?」
「おめぇのせいだろ!触るんじゃねえよ!」
「どこに目つけて探してるんだ!」
そんな時、お母さんはどうしているのでしょう?
たまには、お母さんも一緒になって怒っています。
ご近所さんには、とても感じの良いお父さんとお母さんです。
お子さんに声を掛けると、スッと裏庭に行ってしまうので、慰めたりすることもできません。
お父さんとお子さんが一緒にいる時に、お声を掛けると、
お父さんは「うるさくしてすみません」と謝ります。
「いえいえ、うるさいのはあなたの声よ。」と、言ってみようかと思いますが、
私たちはこの地域の新参者なので、今はその言葉は飲み込んで、
「いえいえ。どこの家庭もおんなじです。子どもが泣くのは成長の過程。
いずれ、泣かなくなっちゃいますよ。その頃には、親の言ってることは理不尽だと思うようになる。感情的に伝えると、子どもは怖いだけで、何を怒られているのかわからないですからね。」とだけ伝えます。
感情的になって伝える言葉のどれほどが有益に働くかというと、これっぽっちも働かないというのが現実です。
『伝えたいことは何なのか。相手が理解できるように伝える。』
話を聞く側が、相手の伝えたいことを理解できるようになるためには、
子どものうちから、
『理解できるように伝えてもらう』ことを、
親や周りの大人からしてもらうことが大切なのです。
子どもの頃にそんな風に伝えてもらえなかった…という方は、今からでも大丈夫。
私たちはすでに大人になっているから、
分別も理性も、それなりに備わっています。
大人になってからは、誰かに伝えてもらうのでなく、自分が自分に教えてあげるのです。
どういう風に言われたら嬉しいか、
どんな風に言われると受けとめやすいか、
まずは自分に問いましょう。
誰だって、キツイ言い方をされるのは嬉しくないはず。
たとえ怒っていたとしても、悲しんでいたとしても、声を荒げてしまえば、伝えたいことは伝わらない。
私も、夫にはついつい甘えが出て、なんで何度も言ってるのにわかってくれないの❗️と大きな声になってしまうことがあります💦でも、そういう時は、結局、伝えたいことは伝わらず、どんどん話が離れてしまって、愕然とすることの方が多いです😓
先日、こんなことがありました。
彼は私との間で約束を違えることが多いのです。
たとえば、リビングで寝てしまって、電気もストーブもつけっぱなしになっているので、それはやめてほしいと伝える。
「電気代も高くなってるし、省エネのためにも、せめて2時までには寝てくれない?」とお願いすると、
「わかった、そうする。必ず寝るようにする」と約束するわけです。
でも、毎日同じことが繰り返され…
「なんで約束したのにやらないの?」と聞くと、
「約束した時はそう思ったけれど、今はそう思えなくなったから」という理由で、簡単に約束を反故にします。
何それ?って思うわけですよね、私としては。
あまりにも自分勝手な言い分だ…と。
そんな話をするうちに、「約束させられた」ということになっていき、彼にしてみれは、本意じゃなかったから、やっぱり約束は撤回するというのです。
なんのこっちゃ⁉️と、さすがに私もピキッ💢となるわけですが、
そもそも、ロシアとウクライナの情勢を受けて、燃料代が高騰するから節約を考えないと言い始めたのは彼の方。
それを伝えると、
「この時間(夜中の時間)は僕にとっては必要な時間だ。」と言います。
「え〜?お酒飲んでて、結局、電気もストーブもつけっぱなしで寝ちゃうのに?節約するって、じゃあどうするの?」と言うと、
「日中、ストーブはつけない。」と言う。
「こちらは日中、仕事しているんだよ?寒い中、仕事しろってこと?遊びでも趣味でもないよ?」と言うと、
「たしかにそうだ」と。
じゃあどうするの?となるのですが、結局は、考えようと言うだけで、何も話は進みません。
結局、何を言っても彼は変わらないのです。
彼からすると、そもそも私が悪いことになっているように感じます。
「私が悪いってことなんだね?」と言うと、
「そんなことは言ってない。」と言う。
埒があきません。。。
こんなことを繰り返してきた年月を思うと、
なんと無駄な時間を費やしていることかと、
ため息が出るので、私はもう諦めました。
小言を言っていたつもりはありませんが、
彼にとって、都合の悪いことは小言だったのでしょう。
彼にとっては彼の考えがあって、
彼にとってはその時間が必要で、
大切なものなのだろう…と、認め、
何も言わないことにしました。
その翌日、またリビングで寝てしまっていた彼に、私は何も言わず、「おはよう」だけを伝えました。
彼は、「おはよう」を言った後、
「ちょっと体のことを考えて、この今の生活スタイルを改善しようと思う!」と言ってきました。
この言葉が現実となるかどうかはわかりません。
今までも、このようなことを言って、結局は、約束を守れない人ですから。
ただ、私がもう言わないと決めた日に、
彼から、改善するという言葉が出たのには、
それなりの意味があると思っています。
人の意識は見えないところでも繋がっているのです。
怒りの意識は怒りを呼び、
愛の意識は愛を呼びます。
それを言の葉というものに表した時、
自分では気付かぬ大きなエネルギーの塊が、
伝えた側に伝わっていくことを、私たちは
忘れてはならないのだと思うのです。
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地球に生まれし魂(ひと)としての物語は
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