神道の中には、肉体と精神が別物であるとする神道の思想に基づいた一霊四魂(いちれいしこん)と言う考えがあります。
人間の心は和魂、荒魂、幸魂、奇魂の4つの魂から成り立っており、その4つの魂を、直霊(なおひ)という神霊が一つにまとめているというものです。
和魂…物事に対して平和で穏やかな作用=調和を担う
荒魂…強いパワーを持ち、前進する力や勇ましさを司る作用=活動を担う
幸魂…優しさや献身性など、人に幸福を与える作用=幸福を担う
奇魂…智慧や真理を追究したり、分析したりする力を司り、物事を成し遂げる作用=霊感を担う
(この内、幸魂と奇魂は和魂に含まれると書かれています)
しかしながら、Wikipediaには…
一般に、「一霊四魂」は古神道の霊魂観として説明されるが、実際には幕末以降に平田篤胤の弟子である本田親徳によって唱えられた特殊な概念であり、古典上の根拠は一切なく、明治以降に広められた特殊な霊魂観であり、神道辞典などには一霊四魂という名称さえ掲載されていない。
…と記されております。
実際のところ、直霊という神霊が四魂をまとめるではなく、直霊=四魂の方がより正しいかと思います。
また、一説には、神の霊魂は和魂と荒魂の2つの側面を持っているとされ、和魂が五穀豊穣をもたらし、荒魂が天災や疫病などの祟りを起こすなどの働きをするとされる…とありますが、
これも事実とは、少し離れた解釈となっております。
ところで、なぜ、この話を書こうと思ったかというと、香術道のお稽古を受けていらっしゃる方からのLINEに、最近、一霊四魂のことが書かれており、その方の読まれた文献が少し解釈を違えていらっしゃるもののようだったので、こちらに改めて、書いておこうと思ったのです。
宇宙には、内在する宇宙と外在する宇宙というものがあり、私たち肉体を持つ存在に宿る魂は、内在する宇宙に属する星(場)から誕生しているものです。
内在する宇宙と聞くと、自らの中に宇宙があると解釈される方もいらっしゃるかと思いますが、
今、ここでお伝えしているのはその視点ではありません。
そもそも、この宇宙の誕生が、どのようにしてできたかの詳細は、神々でもわかっていないところが多いのです。
なぜか…最初に誕生した意志(大神霊)は、すでに幽宮におられるからということでした。
幽宮は、外在する宇宙の一つであり、外在する宇宙は、複数あるのだそうです。
内在する宇宙の神々は知らない宇宙もあるとか。
最初に誕生した意志が、どのような経緯で発生したのかは、誰も知らないということになるのかもしれません。
ただ、真っ暗で何もない宇宙に、なぜか突然、
一つの小さな意思が生まれ、それが真柱となり、
大神霊が誕生したというのです。
その大神霊のエネルギーは、質の違う二つの、エネルギー(波動、波、光、音)を持っており、
その二つがペアとなることで、活動が始まったとされています。
この二つのエネルギーを一つとした大神霊は、
しばらく経つと、自らの分け御魂を誕生させ、
新たな神々を生み出していきます。
その際、和魂、荒魂、奇魂、幸魂という大きく四つの役質をセットとし、神(一霊)を作りあげました。(ちなみに、あちらの世界では、このような名称ではないことをお断りしておきます)
それぞれの星の神々が、自らの星で神生みや、
珠生みをされる際にも、この四つの質は必ずセットになっているので、どなたの中にも宿るエネルギーとなります。
さて、私たち人間は、その魂を宿して、肉体という器に乗り、この世界にやってきますので、
この四つの作用は、人の中にもあるものなのです。
この四つの作用のどれもが、バランス良く作用し合うことで、自らを調えることができるという考え方もあります。
(個人的には、それだけでは足りないと思っていますけれど…)
この四つの魂の作用はセットになっていますので、人が亡くなっても、荒御魂が抜けることはありません。
この記事を書こうと思い立ったところで、
巷に出回っている説はどんな風になっているのかな?と思い検索したところ、面白い(素晴らしいと表現すべきかな)記事に出会いました。
ちょっと難しいと感じる方もいらっしゃるかと思いますが、ご参考にご覧いただけるとよいのではないかな…と思いましたので、リンク🔗貼らせていただきます。
以下のサイトです。
https://kamuromiti.com/2019/06/25/post-1537/
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