しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

地球に生まれしひと 2

地球に生まれる魂を乗せた器『ひと』は、

どんどん進化をしていきます。

(進化論の進化とは、ちょっと話が違いますよ)

 

この進化は、魂の多様化ということに由来します。

多様化…つまり、いろんな星から、地球にやって来られるようになったということです。

 

ちなみに、ここでいういろんな星というのは、

目に見えている星ではありません。

ここで使う「星」は、エネルギーを生み出す力のある場のこと。

三次元世界の感覚で見てとれるものではなく、

その観点からでは見つけられない場でもあります。(量子力学の話とも、またちょっと話が違ってきますよ)

 

 

以前にも書きましたが、

たとえば、ドラゴンボールのように、

ナメック星には、ピッコロさんやらの緑の人々が暮らしていて、

界王星には、界王神シンとかアナトとか、

ピンク色の顔のひと(神?)や紫色の顔のひとやらなにやらが存在していて、

破壊されてしまった惑星ベジータは、サイヤ人であるベジータカカロット孫悟空)の生まれた星だった…

というようなイメージで、

あちらこちらに、いろんな種族の神やら人やらが存在していると思っていただけると、イメージしやすいと思います。

 

ドラゴンボールを知らないと、なんのことやらでしょうけれど、今時は、検索すれば、なんでも出てきますので、ちょっと調べてみてくださいね。

 

 

で、話を戻しますと、

地球にいる人になった私たちからは、魂の生まれた場や魂としての存在は見えないものなのです。

 

なぜ、見えなくなってしまうのか?

見えてしまったら、地球に来た意味がなくなってしまうからです。

魂が存在しているそれぞれの場は、そこに集う者同士は似たもの同士、考え方や感じ方がみんな共通しています。

三次元世界のような肉体を持ってはいませんから、自由ですし、意思の疎通も言葉要らず。

だから、価値観の違いにぶつかり合ったり、争う必要もなく、日々、穏やかになごなごと過ごしていられます。

 

凪の時の中に存在している光の魂たちは、

美しい音楽と清らかな光に満ちた世界に、

揺蕩うように、美しい音を奏で合いながら、

自由に空(くう)を移動しています。

そんな時を過ごす魂の成長は、かなりゆっくりかもしれません。

それでも、成長期の魂は、今まで知らなかったことを知りたいと思うようになるのです。

ここに居ては学べないことを、どこか遠くの知らないところで学んでみたい。知ってみたい。体験してみたい。そう思うようになります。

 

 

…で、ある時、

魂のAくんは、その星を統べる神にお願いをしに行きます。

 

「どこか知らない世界に行って、学んでみたい」と。

神様は、今、我が星の留学生(魂)を受け入れてくれるいくつかの候補地を探し、Aくんに伝えます。

「ここから近いところに、智慧の蔵書があまねく詰まっている慧実星がある。ここなら、そなたの知らない宇宙の話、真理に触れることができるだろう。いかがかな?」と。

 

Aくんは、じっとしているのが嫌いなので、

それはムリ…と内心思います。内心思った

だけですが、当然、神様には伝わっているので、

「そうか。それでは、緑豊かにして山谷の険しい

行者星はどうかな?日々、滝に打たれ、山谷を駆け巡る厳しい行が自らを高めてくれよう。」

Aくんは「え……」と絶句します。

神様はそれをも察知しますので、

「では、ここはどうだ?己の意識を一つの珠に刻み、ひたすらに磨く研鑽の星。」

Aくんは、「そんなところしかないのか……」と諦めかけました。

 

そこで神様は、「あまりオススメはできないが、

地球という星がある。あまねくすべてを受け容れる受容の星だ。あまねく受容をするゆえに、私とて、この星で何が起こり、どのようなことを学び尽くせるものかはわかりかねないが…」と伝えます。

 

 

好奇心旺盛な若い魂Aくんは、

「それそれ!そういうところに行ってみたいんです!」と張り切って、手を挙げました。

そこで神様は、「そうか…行ってみたいのか。

ただ、この地球に行くには、ちょっと条件が厳しくてな、あまねくすべてを受容するゆえに、

こちらでの記憶を一切無くして入ってもらうという決まりがあるのだよ。

そなたは、このままの己の姿では、地球には入ることはできぬのだ。地球に行くためには、まず、その手前で、地球で暮らすための肉体をもらわねばならない。そうして、そなたはその肉体という器に宿り、地球人として別の姿形、名前で生きることになるのだ。

だから、地球に生まれ育っている間、魂である己のことはまるで覚えてもいない。

私の存在すらもわからない。もちろん、私の声も届かぬし、私が護ることも叶わない。それでも、己の魂を宿す地球人となったとしても、どこかで私を覚えていて、私の手を繋ぐならば、私はそなたを護ることもできようが…。」

 

Aくんの想像は遥か彼方の見知らぬ星を思い描き、ワックワクのドッキドキで、神様の言葉なんて、ほとんど上の空。

「はいはい!大丈夫!それでも行きます!

地球という星で、今まで知り得なかったことを学んで、いろんな経験をして帰ってきます!」と、

意気込みます。

 

神様は独りごちます。

「やれやれ…こやつもまた同じ道を歩むことになるのだな」と。

そうです。地球に向かった魂は、Aくんが初めてではなく、今までもたくさん存在していたのです。

この星に還ってきた魂たちと、まだ戻ってこない魂たちがいます。

神様は、地球に向かうと決めたAくんに、

諸々の注意事項などを話して伝え、

最後にもう一度、覚悟の程を確認しました。

 

 

*地球以外の星の名前は架空の名称です。

こんな感じ…くらいでイメージしてくださいませ🙏

 

つづく

 

 

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