しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

地球に生まれしひと3

さて、Aくんは、地球へ旅立つ前に、

それなりに、地球を経験された先人達の話やら、いろんなことを聞き、様々なアドバイスをもらいました。

でも、地球に生まれたら忘れちゃうんですけどね…😅

 

この星を出発する準備は整いました。

 

神様に呼ばれ、もう一度、覚悟の程を確認されます。

そして…

「よいか、Aよ。どんなことがあっても、必ず、帰ってきなさい。

地球人としての生を終えたら、まっすぐに、この星に向かって帰ってくるのだよ。

人としての生を終えた後、そなたは、必ず、わが星行きの船に乗るのだ。船着場までは、そなたを迎えに来てくれる縁ある者たちが連れて行ってくれるよう手筈は整っているからな。

その者たちに出逢えるように、心を素直に、感謝とともに生きなさい。どんな人生だとしても、何があったとしてもだ。そうして、地球で出会ったこと、起こったことを、ここに戻って報告しておくれ。」

神様は、何度も念を推しました。

 

この星にいる光の魂のままのAくんは、

何度も繰り返される神様のお話を、

「うぜぇ〜 めんどくせぇ〜」とは思いません。

「ありがたや。わたしの神は、なんと慈悲深く、優しく美しい神様だろう✨✨大好き💕」なんてことを思っているのです。

神様はそれすらもわかっているけれど、

誰からもそう思われているので、照れくさくなんかありません。

素直なよい子たちと、心から愛しく思っていらっしゃいます。

 

 

さて、Aくんは、地球に向かって出発しました。

でも、地球にまっすぐは向かいません。

その前に、地球に近しい場所にある、肉体へ魂を移すことのできる場所へと向かうのです。

その場の名前を、うつしみの星とでもしておきましょう。

 

Aくんは、無事、うつしみの星を司る神様へのお目通りを許されて、自国の星の神様からの紹介状をお渡ししました。

そこには、自分と同じように地球に生まれたいと願うたくさんの魂(珠人)が集まっており、

みんな、それぞれに自分の星の神様の紹介状を持っています。

 

うつしみの星は、星といってもまあるい天体ではなく、紺碧の空間に大きな城のような建物が建っていて、まるで雲の絨毯が限りなく広く張り巡らされているかのような場です。

 

そこに集った者たちは、いくつもの箱が並ぶ不思議な部屋へと連れて行かれます。

壁もなく、天井もない、けれども、たしかに部屋のような空間です。

 

いろんな形をしている数えきれない程の箱を前に、集ったみんなは、呆然と立ち尽くしています。

 

静かな空間に、案内係の美しい神官が響き渡ります。

「ここにある気に入った箱を一つだけ選んでください。」

 

いろんな色と形をしたすっごくたくさんの箱の中から、一つ選ぶのはなかなか大変な作業です。

 

箱の中身は見えません。

ただ、箱の上には数が書いてあります。

Aくんが選んだ箱には、「35」と書いてありました。

 

「みなさま、箱を決められましたね。

最後に、今一度、確認をしてください。

その箱は、地球に生まれた時に使うための肉体の種が入っています。箱の上に書かれた数字は、

その肉体のだいたいの耐用年数です。

今選ばれた箱の数字をご覧いただき、もし、これとは違うものに替えたいと思われましたら、一度だけ変更が可能です。」

 

そう言われて、Aくんは、別の箱を選び直しました。その箱には、「82」と書かれてありました。

 

「みなさまが選んだ箱は地球上で、己を容れる

器です。大切になさってくださいませ。

では、その箱を持って、次の間へいらしてくださいませ。次の間は、グループ毎の部屋となります。箱の裏にグループ名と次に向かう部屋の名が書いてありますので、そちらへ向かってくださいませ。」

 

魂たちは、肉体となる器の種の入った箱を持って、次の間へと進んでいきました。

 

グループ分けをされた部屋には、

似たような色形の箱を持っている魂たちが集まっています。

 

 

…つづく

 

 

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