グループ分けされて入った部屋の中には、
また別の天女のような案内役がいて、
そこでは、さらに詳しい説明がありました。
「ここに集ったみなさまは、地球に生まれた時に、親子になる方々です。
似たような箱をお持ちと思いますが、
さらに、その箱をよくご覧いただくと、横に印がございます。同じ印のついている者同士が親子になります。」
Aくんに、疑問が生まれます。
「親子がここで決められるのはわかったけれど、だとしたら、親になった人の親はどこにいるんだ?」
心で思ったことですが、ここでも思いはそのままに伝わっていくので、天女はすぐに答えます。
「同じ系列の箱を持った方たちが、先に地球に誕生しています。ここで出逢えた魂たちは、縁の深い家族として、ここで出逢えなかった魂なれど、同じ系列の箱を持った者たちは、縁の薄い家族として、地球で出逢うことになると、そのようにお納めください。」
親子が決まると、自ずと兄弟姉妹も決まります。
一人っ子になる者もいれば、たくさんの兄弟姉妹に恵まれる者もあります。
それでも、まだここに来ていない魂が、
次の集いの時に、同じ系列の箱を持ってきたら、兄弟に方もいるのかな?なんてことを思っていると、
天女さんはまた、
「ほとんどの場合、ここで兄弟姉妹は決まりますが、とても歳が離れていたりする兄弟姉妹の場合は、そのようなこともあるかもしれません。
ここでは、基本的なことが決まるだけです。」
別の参加者が質問しました。
「親子が決まったということは、地球に生まれたら、絶対に親子として出逢えるんですよね?」
「基本的には出逢います。けれど、地球という星は、不安定な場ですので、何が起こるかわかりません。出逢えない場合もあります。」
「出逢えない時は、どうなるのですか?」
「これからあなた方は、地球に誕生できる状態になるまで、控えの間で待つことになりますが、
親となる方がなんらかの事情で、子どもを生む選択をされない場合、地球に誕生することなく、こちらに戻ってくることになります。その際、新しい親子を選び直すか、もしくは、ご自身の星にそのまま戻ることも可能です。」
そうして親子の縁が結ばれたところで、
Aくんは次の間へと向かいます。
次は、夫婦の縁繋ぎの場です。
こんな作業が延々と続き…
Aくんはちょっと疲れてきています。
出逢えることもあるし、出逢えないこともある。
出逢えたらラッキー✨くらいのことって感じ?
出逢える確率ってどれくらいなんだ?
出逢えないと次の人に出逢うってことになるのか。複雑だなぁ、、、
だんだんわからなくなってきちゃったよ。
そんな中、同じようなことを思っている魂Mくんに出逢いました。
人懐こそうな雰囲気のMくんは、Aくんを見ると「地球に生まれるって、案外、大変なことだったみたいだね。」と、声を掛けてきました。
Aくん「まさか、こんな大袈裟なことになるなんてね😅」
Mくん「簡単に考え過ぎてきちゃったかも。」
Aくん「ぼくもだよ〜。」
Mくん「他のみなさんは、もっと真剣に参加されてるみたいですね。」
Aくん「ぼくなんて、知らないところ楽しそう〜って感じで来ちゃったからなぁ。」
Mくん「ぼくもです!なんか似てますね!」
Aくん「あなたと話してると、気持ちが軽やかになります。地球で出逢えたらいいなぁ❣️」
Mくん「そうですね!出逢いましょうね!必ず」
そんなこんなな出逢いさえ、この場では起こります。そうして、彼らが地球で出逢えると、
どこかで会ったことがあるような…という気持ちになって、親交が深まる友になっていくのです。
つづく