それぞれの国に
長い歴史があり、
伝統、文化、宗教、教育、
価値観…考え方があります。
個人に起こる問題の根っこには、
長い年月、積み上げてきたそのかな独自の背景が強く影響していると思うことが、多くあります。
日常が進む中に於いて、状況の変化は起きていくものだと思います。
気付きが一瞬にして訪れることもありますが、
気付きが訪れたとしても、
それまでの自分が積み上げてきた感性や感覚、
思考パターンをいきなり変えることはできません。
変わっていくのは、少しずつです。
日本は、男性が社会を担い、女性は家を守るという歴史が長く横たわってきました。
その歴史の年月を考えると、女性が意見を述べることのできるようになったのは、本当にここ数年と思ってもよいくらいのことです。
社会的な責任が重たい男性はストレスも大きかったでしょうし、家庭のことは二の次になってしまうのは、仕方のないことだったのでしょう。
それが良いとは思いません。
ただ、個々人に起きている問題の根底には、
そのような国の問題、社会や時代の背景があることを知っておく必要があると、私は考えています。
さて、そんな長い長い歴史を積み上げられてきた日本人の遺伝子(思考、文化、伝統等々含め)が、そんなに簡単に変わるかというと、そんなわけはないはずです。
女性である私たちは、常に子どものため、家庭のために意識を向けて生きる遺伝子(思考)が、昔々から、当たり前のように作られてきているんです。
本能というものもあるでしょうね。
この肉体に、10ヶ月近くも、別の命を預かり育むのですから…
まず、そこからして、男性と女性は全く違う生き物なんです。
昨今になり、男女平等や男女参画…
ジェンダーレス…SDGs…
と謳われるようになりましたけれど、
1400年以上も積んできている意識が、数年、10数年で、急に変わるなんて難しいですよね。
けれど、変わろうとしている『今』が訪れていて、
ようやくその流れに乗り始めている人たちが生まれている時代になってきているのだと思うのです。
そんな時代背景をしっかりと心に残しつつ、
今、目の前に起きる問題を見つめていただけたらと願います。
HSPやらACやら、ADHCやら、横文字のカテゴライズされた狭義的な心理学的思考とアプローチの仕方がありますが、本質はそれだけに留まらないことばかりだと、私は思っています。