冬至は太陽の動きを元に決められており、
毎年日付が変わります。
太陽の運行に基づくので、北半球では世界共通で訪れるのです。
ちなみに、当たり前ではありますが、南半球では、この日は夏至にあたります。
メソポタミア文明や古代中国をはじめ、古代の世界各国では、冬至は「太陽が生まれ変わる日」とされ、新年がスタートする日として祝われてきました。
この日を境に運気が上昇すると言われています。
さてさて、この冬至に欠かせないのが、
ゆずとかぼちゃ🎃ですね。
冬至にカボチャを食べるのは、風邪予防や無病息災を願ったという説や、食料が少なかった昔、
夏に収穫したカボチャを保存し、収穫のない冬の栄養を補ったなどの説があります。
また、冬至に入るゆず湯は、江戸時代から伝わる風習です。
「ゆず湯に入ると風邪をひかない」という言い伝えもあり、その理由には、血行が促進されて湯冷めしにくいからだと考えられています。
ゆずの果皮には血行改善効果が期待できるヘスペリジン、風邪予防や美肌につながるビタミンCが含まれているから…なのでしょうね。
その他、
冬至→湯治(とうじ)
融通が利く→ゆず
にかけて、お風呂屋さんが始めたという説もあるようですよ。
また、香りの強いゆずは、厄払いの作用があるため、そのような意味合いも含め、使われていたとも考えられています。
私が子どもの頃、母や祖母から聞いた話は、
太陽の光が一番届きにくい冬至の日に、柚子やかぼちゃの黄色い色を、お日様の色に見立て、お日様のエネルギーを取り入れたんだよ…ということでした。
お日さまの光が届きにくい冬の季節、特に雪国では、青空を目にする機会が、ぐんと減ります。
重く垂れ込めるような灰色の空に包まれると、
心もどんよりしがちですが、黄色やオレンジの野菜や果物で、お日さまパワーを身の内に取り込んで、暮らしに彩りを添えてきたのでしょう🍊
『隠極まりて陽に転ずる』
どんなに暗い時が続いても、
必ず、光の届く日はやってきます☀️
現代に生きるわたし達も、
先人の智慧を受け継いで、
暮らしに彩りをもって生きていきたいですね。