「街路樹のようになりたい」
学生の頃、
喫茶店の窓から見えた街路樹を見て、
そう思った。
大きな通りに面した街路樹は、
二酸化炭素とともに、
たくさんの排気ガスを吸うのだろう…
けれども、何の文句も言わず、
美しい緑を茂らせ、
二酸化炭素を酸素に換えてもいるのだろう。
そんなことを思って、私も、
街路樹のようにありたい…と思った。
そんなピュアな思いは、
まだ私の中に残っているだろうか…
私の中で一番大切にしたいこと、
自分のすべてを手放しても、
残っているだろうその思い。
お金じゃない
名声でもない
ましてや
権力でもない
ここに在りたい、
ただ、
祈りにありたい。
この美しい自然が
悠久の時を越えても
美しいままに残っているように…
あまねく命が輝きを放ち
生きていられる星であれるように…と