避難先から福島に帰られた高校生の女の子からお手紙が届きました。
小学生の高学年の頃に、避難先から福島に戻って以降、友達との距離に悩んでいたお子さんでした。
何度か電話でお話しした中で、
「もしかしたら、その距離は自分自身が作り出している影の長さかもしれないね…」と、比喩的に伝えたことがありました。
彼女はその後、自分自身と向き合い、自問自答したそうです。
手紙にはこう書かれてありました。
『…影は、私の恐怖心が作り出した幻影だったことがわかりました。私自身が先にバリアを張っていて、どうせあなた達にはわからないと思っていたんだということに気づきました。
私が張りつめているから、ピリピリが伝わって、みんなとの距離を作っていたんてすね。
(中略)
早めに学校に行き、深呼吸をして教室に入って、すでに到着していた子たちに、自分からおはようって挨拶して、自分から声を掛けて近づいてみました。
びっくりしたような顔をしていましたが、普通に話の仲間に入れてくれました。
Tさんって、私達のことバッカじゃないの?って思っている大人な人かと思った~と笑いながら話してくれました。
今は、みんなとの放課後が一番楽しい時間になりました(’-’*)♪』
そして、『避難というつらい体験を通して学んだことがある。』と、最後に結ばれてありました。
生まれてから17年しか経っていない若者のなんとしなやかなことでしょう!
この子達が大人になった時代、日本は今よりもずっと心豊かな国になっている…そんな未来を信じることができる気がします。
だからこそ、大人の私達はもっと賢く、優しく、しなやかな人になっていくことが必要だと、強く思うのです。
自分のことを好きでいられる人でありましょう。
どんな自分なら好きでいられるか、
どんな自分なら、自分を信じられるか、
ゆっくりと、丁寧に、自分と向き合ってみましょう。
自分の中に輝く光を、
自分自身で感じとって、
これからの未来を作り出してください。
未来は決められてはいないのです。
運命は変えられます。
自信とは、
自分を信じることです。
自分の中にある優しさにフォーカスしてください。
そして、人の中にある優しさにフォーカスしてください。
しなやかに
和らぎの心で
笑顔とともに
未来を光へと導くために