しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

ソワカ【菩提薩婆訶】

facebookを見ていた時、ふと、「ソワカ」という文字が目に飛び込んできました。

 

ソワカ…知らない方でしたら、

そのままスルーしてしまうかもしれませんね。

私は、以前は毎日のように、般若心経を読経し、写経していたので、ソワカという言葉に、すぐに反応してしまったようです。

 


 般若心経の最後の一節に「菩提薩婆訶」(音・ボーディーソワカ)と書かれてあります。

薩婆訶には、事が成就するという意味があり、幸あれ、祝福あれ、といった意を込めて、陀羅尼・呪文などのあとにつけて唱える語とされています。

 

私が知っているのは、それくらいのことなので、

なんとなく「ソワカ」を調べてみていたら、

とても素敵なコラムに出会いました。

天台宗のお坊さんが書いていらっしゃる法話集です。そのコラムを一部ご紹介させていただきますね。

 

………

 今回は少し違った、そわかをご紹介したいと思います。ある本の受け売りなのですが、そわかの『そ』は掃除のそ、そわかの『わ』は笑いのわ、そわかの『か』は感謝のか、と考えてみようとのことです。

 まず掃除です、水周りの掃除、特に便所掃除は烏枢沙摩明王様のご利益で金運に効果覿面というのです、それも人に見られないように密かに黙々とやるのがいい、トイレは個室ですから都合がいいですね。もちろん私もやってみました、とにかく掃除の後の気持ちがいいのは確かです。金運の方はびっくりするようなことはまだ起こりませんが、やや金運アップのような気がしています。  

 次の笑いですが、これはすごいです、しかるべく医学者の研究結果で、笑う事によってナチュラルキラー細胞が良い方に作用してガン細胞をやっつけてくれるのだそうです。笑う門には福来たる。笑う門には健康も来るようです。

ちなみに面白い事で笑うのはまだまだ普通の初級者で、隣の人が笑ってるから笑うのが中級者で、上級者になると、「今のどこがおもしろい」と尋ねると「わからん」と答えてお互いに笑ってる。ここまでくると達人の域です、くよくよ(苦よ苦よ)なんかする暇ないよ、笑い飛ばせ。ということでした。

 最後は感謝です。とにかく世の中のあらゆる現象全てに感謝して、それを声に出して『有り難うございます』と言い続ける。人間の脳は言葉と行動を合致させないと納得しないようにできているそうです。急ブレーキを踏んで無事にぶつからずに済んだ後で「ああびっくりした」と言って行動と脳を納得させる訳です。特に面白くなくても周りが笑ってるのにつられていつのまにかおかしくなって笑っていることがあります。人間は理屈が先で、面白いから笑うというふうに考えがちですが、笑ってるうちに面白くなるということもありうるのではないでしょうか、この世の現象は全てニュートラルな状態であるはずです。だから先に『ありがたいな』と言葉を出してみれば、有難いことが起こるという事になるのではないでしょうか。私もやってみました。どんどんありがたいことが出て来ます。心の底から全てのことに感謝を味わえます。

 

https://www.tendai.or.jp/houwashuu/kiji.php?nid=190

こちらのサイトに書かれています。

 

 

ソワカ…という文字を見かけたところから、

こんな素敵なお話にまで辿りついてしまいました❣️

ご縁とは不思議なものです。

こんな些細な行為一つでも、自分の心や行動を変える出来事に出逢えるのです。

(今回の場合は、ネット上での一つの言葉「ソワカ」から、天台宗法話集に辿りつきました。)

 

きっと、そんなご縁はあちらこちらに散りばめられていて、常に、きらきら輝いて私たちを誘っているのではないかと、思うのです。

 

ただ、日々の暮らしや仕事に追われて、

自身の心を置き去りにして生きていると、

そのきらきらのご縁に気付けずに通り過ぎてしまう。

 

 

みなさんが、私のことを、すごく忙しくしていて大変と思って、気を配ってくださるのですが、

案外、それ程でもありません。

 

確かに怒涛の日々がやってはくるのですが、

それでも、時間に追われて暮らすことはありません。

 

家にいる間は、わが家の猫息子3匹を溺愛し、

ずっと「可愛いかわいい」と言っているおばあさんになってますw(膝の上に乗ってる状態で仕事しています。このブログを書いている今も、猫が膝に寄りかかって寝ています)

末っ子の猫は、毎日、お散歩を催促するので、

家の前の公園や、近くの野原まで一緒歩いて行って、日向ぼっこをしています。

 

外に出れば、出会った野良猫や草花に話しかけているあやしいおばさんになってます。

 

小さなお子さんに出会えば、お子さんの可愛いおしゃべりに付き合って、楽しい時間をもらっています。

 

そんな時間が、何よりも尊くて楽しくて、幸せをいただいていると感じるのです。

 

 

生きることをシンプルにしていくと、

余計なことを考える必要がなくなり、

今ある幸せを見つめることができるようになります。

未来を案じて今を不安色に染めてしまうこともなくなります。

 

問題が起きたら、その時に対応する。

そのために、対応できる精神力を養っておけばいいだけ。

 

 

たくさんの苦労に出会ってきたからこそ言える言葉だね…と言われることがあるのですが、苦労の中に生きている時から、そのように考え、常にその時、「今」を生きてきました。

 

シングルマザーになった当時は、身体の弱い子どを抱えた上で、私自身の病、養育費の不払い、安定した仕事に就けない状況、誰にも告げられない辛さの中にありました。

そのような中にあっても神さまからのメッセージは続き、御神事のご依頼が降りてきました。

生活は苦しかったけれど、それでも、その時に、出会えていた人々、支えてくれた方々、

小さな自然から大きな神さま方まで、すべてが、その今を生きるために必要なご縁ばかりだったのだと自覚しています。

 

泣いた日もいっぱいあります。

その涙を、当時飼っていた猫のぴい太が、

いつも受けとめてくれていました。

 

泣きやんだらそれでおしまいとして、

その後はすぐに心のリセットスイッチを押して、

今を彩る優しいものたちに、心を向けるのです。

そうすると、実は世の中が、いかにきらきらした眩い光たちに彩られているのかに気づくことができます。

 

ご縁をありがとう…と、心がけて生きていく。

 

それだけで、次への扉が開かれていく…

 

そんな経験を、たくさん積ませていただきました。

 

けれど、まだまだ未熟者。

いつまで経っても、完璧になどなりません。

それでいいと思っています。

ただ、信頼の心を持ち続けて、

善きご縁を紡ぎながら、

生きていきたいと思っています。

 

 

『菩提薩婆訶』

 

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