しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

おとなのための絵本の読み聞かせ

3月13日(日) 夜7時30分〜
おとなのための絵本の読み聞かせを行います。

(参加費無料です。 参加してみたい方いらっしゃいましたら、koujyutsu@gmail.comまでメールをお願いいたします。zoom入室ご案内を送らせていただきます。)

 

今回は、『ごんぎつね』を読ませていただきます。

f:id:nekota-nekokichi:20220311105813j:image

 

 

『ごんぎつね』読んだことのある方は多いと思いますが、みなさんはどんな感想をお持ちだったでしょう…。

 

子どもの頃、この絵本の最後のシーンを読んだ時、胸が張り裂けんばかりに痛くなり、涙が止まりませんでした。


「理不尽だ…」そう思いました。
やられたらやり返す…そんな人間の浅ましさを感じました。

 

真実を知った後の兵十が、どれほどの後悔をしたのかはっきりとは描かれていませんが、そこに大きな後悔と痛みがあったであろうことは、最後の一文を読むと伝わってきます。


後悔する前に、なぜ真実を確かめなかったのだろう…と、泣けて泣けて仕方ない心で、ずっと考えていた小学生の頃。


私は、みんなもきっと、そんな思いでこの絵本を読んだのだろうと思っていました…数ヶ月前まで。

以前の絵本の会の際に、たまたま『ごんぎつね』の話になり、私が今のような感想を話したら、会に参加されていた女性が、「うれしい❣️初めて同じ思いの人に出会いました。」と仰ったのです。


なんと、その方の周りには、ごんぎつねがいたずらをしたのが悪いのだから、銃で撃たれたのは仕方ない…という意見を持つ方しかいなかったのだそうです。

その話は、私にとっては、かなりの衝撃でした😿

 

価値観の違いを責めるつもりではありません。ただ、そういう風に思う人もいたのかと驚きを隠せませんでした。

 

 

誰だって間違いは犯します。
私はそんなことはしない!という人もいるかもしれませんが、同じことはしなくても、何かしらの間違いはあるでしょうし、意識せずとも、誰かを傷つけていることはあるものです。

 

ごんぎつねは、自分のしたことを反省して、今、自分のできることを精一杯やっていたのだろうに…

もう少し、冷静に、出来事の背景を俯瞰して見つめる力さえあれば、このような悲劇は起こらないのではないか…

 

ごんぎつねは、絵本の中の話ですが、

ここに書かれていることは、

人間の未熟さや愚かさによって引き起こされる「争いの種」になるものなのではないか…そう思えてならないのです。

 

 

3月11日 命の大切さを改めて思う日に

もう一度、この絵本から、何かを感じ取り、本当の平和と自由の意味を考え、今の自分にできること、未来に伝え残したいことを語り合えたらと思っています。

 

 

よろしければ、ご参加くださいませ🌸