君は 憶えているだろうか
この世界の命のきらめきに
ワクワクしていた自分自身を
目に映るすべてのものが
その手に触れるすべてのものが
どれもこれも新鮮に輝いてみえる
好奇心と喜びに満ちていたあの頃を
君はいつから その瞳に
くだらぬ欲望や下卑た笑い
つまらぬ正義や醜い怒りを
宿し生きるようになっただろう
すべての命が輝く様に
心躍らせていた君は
一体どこに出掛けてしまったのだろう
思い出すがいいさ
カレンダーの裏紙にまで
想いの丈を描いていたあの頃を
決して上手いとは言えぬ絵を
描き続け満足していたあの頃を
いつから恥ずかしさに
その手を止めてしまったのかを
思い出すがいいさ
その小さき葉に煌めく一雫に
夢中になっていた日の自分を
君は たしかに輝いていた
世界は たしかに煌めいていた
そう それは今の瞬間も同じく
常にこの世界は
命煌めく星なのだから
きらめきを消していくのは
すべて 君の心の持ちようだよ
命のきらめきは
この世界に命ある限り消えはしない
それにもう一度
気付けるかどうかは
自分自身によるんだよ
この命そのものを輝かせるのは
きみ自身にかかっているんだよ
やり方なんかどうだっていいのさ
誰かのマネなんてしなくたっていいのさ
命のきらめきを感じとりさえすれば
あとは心の赴くままに
身を任せてあげればいいのさ
あの頃の その命のままにね
