以前に伺ったお話を書かせていただきます。
お金というもの
人の価値というものについてのお話でした。
『いつの頃からか、この世の価値は金が一番になってしまった。地獄の沙汰も金次第なんて言葉さえある。しかしな、金というものは、何にも持っていない者が、悪知恵働かせて作られたもので、金というのは価値としては一番下なんじゃ。
生き物として存在している人間にとって、
一番大切なのは命を紡ぐ食と、自然からの恵みである。そして、この身を休ませることのできる場(家)である。』と、話を聞きました。
私たちの「食」を支えるだけでなく、森林の保護や木材の提供まで行っている第一次産業と言われる産業に携わっている人がどれだけ尊いか…というお話です。(第一次産業…日本では、農作物・畜産物などを作る「農業」、木材を生産する「林業」、海や河川などで魚介類を獲る「漁業」のこと)
『彼らは、物々交換で命を養える力を持っている。 自分の手が作り出すものが、どれほどに尊いことか。それを持たない者が、金というものを作り出し、今では、金持ちが一番すごくてえらい者のように思い上がっている。なんのなんの、一番下の波動のもとに蠢めく者らよ。そんな者に媚びへつらうは、底辺の流れに組み込まれていくようなもんじゃ。金が大いに流れ込んできたならば、自らのためでなく、世の中のために使うんじゃ。』
『お金を払えるのは、お金を持っているからじゃなく、お金しか渡せるものがないからであり、
お金以外の素晴らしい価値を持っている人は、
お金以外のモノ・コトで渡していける。
お金でどうにかなる、どうにかしようというのはレベルの低いことである』と、そんな意味のお話でした。
これを書いていた今、タイミングよろしく、
ある方から、「自分を調えるために週一くらいで学びに行きたい。けれど、金銭的余裕がないので、お手伝いとかさせていただきながら、学ばせていただけないか」というご連絡が入りました。
面白いものですね。
こういうご縁が繋がっていく時は、
必ず、佳き出逢いへと紡がれていくのです。