しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

雨水

今日2月19日は、二十四節気の「雨水(うすい)」です。

雨水は、季節の指標である「二十四節気」の2番目になります。(1番目は立春)

 


降る雪が雨に変わり、雪解けが始まる時期で、積もった雪も溶け、水へと移る頃となります。

雨水になると水が動き土が潤い始めるため、農業の準備を始める目安にもなっています。


でも、北国では、まだ先ですよね…

私が暮らしていた山形では、この時期は、まだ雪が降っていて、積もった雪が解けるには、まだまだ日が必要という感じだったように思います。

 

桜の季節に白い雪という美しいコントラストが見られることもありましたから🌸

 

f:id:nekota-nekokichi:20230219204824j:image

 

 

話を戻しますと…
暦の上ではという話になってしまうことも多いように思われる現代ですが、それでも、古くから伝わっている言い伝えには、なにか、大切にしたい願いが詰まっていて、単に、昔の話と打ち捨ててしまうのはもったいないと感じることが多いものです。

 

 

ところで、雨水に雛人形を飾り始めると、良縁に恵まれるという言い伝えがあります。

雛祭りは水の行事に由来するため、水が豊かになる雨水に、雛人形を飾り始めると良縁がもたらされると考えたからなのですって。

 

 

 

水の行事とは「流し雛」のことなのですが、流し雛が雛祭りの基となっている行事なのです。

さらに、その源は、3月3日の上巳(じょうし)の節句の薬草摘みだといわれています。

 


そもそも、旧暦3月の上巳は、季節の変わり目で災いをもたらす邪気が入りやすいとされ「上巳の祓」が行われていたのです。

その際に、穢れを祓う禊の神事で使われるのが人形(ひとがた)でした。

 


人の形をした紙の人形(形代)で体を撫で、それを川に流すことで穢れを祓い、厄災の祓いを願ったのです。

 


夏越の祓い(6月の晦日)や大晦日の祓いでは、形代を用いて穢れを祓うところがありますね。

 

 

 

それが、流し雛となっていき、その後には、雛祭りへと変わっていたのです。

 


ちなみに、流し雛は、源氏物語の「須磨」にも出てくるほど歴史ある行事です。やがて、この行事が宮中のひいな遊びへと発展し、雛祭りへと変化していきます。

 


現在でも流し雛は各地に残っていますので、Google先生に聞いてみると、各地の情報が上がってくると思いますよ。

 


2023年は、2月19日から3月5日までが雨水の期間。

ぜひ良縁を願って飾り始めてくださいね。

 


あ!一夜飾りはNGですので、

遅くても3月1日までには飾り終えましょうね。