しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

感情の二日酔い(快・不快の続きです)

ギッタンバッコンと揺れ動く感情を、

どのようにしたら、平らかで穏やかな心持ちにしていけるのか…

 

感情を動かさないようにするなんて、

とっても難しいでしょう?

それに感情がなくなってしまっては、

人間らしさが失われてしまう気もしますよね。

 

 

日常生活を生きる上で、ニュートラルな状態であり続けることは、とてもじゃないけど無理な話。

私は、それで良いと思うのです。

人が感情を持つということは、その感情を体験したいからだと感じているからです。

 

 

問題になるのは、その感情に飲まれ続けていくことです。

感情に飲まれ続けた状態(私は、これを『感情の二日酔い』と表現しています)が、長く続き過ぎると、感覚が鈍くなり、感性が働かなくなり、感動することを忘れてしまい、そして、感謝の心が生まれなくなっていってしまうからです。

 

何度もお伝えしていますが、感謝の心こそが唯一の神仏・光と繋がる接点です。

それが消えているということは、神仏・光とは繋がれていない状態になってしまっているということになりますので、当然、守護からも外れていってしまいます。

神仏の方が守護を外すわけではありません。

自分自身が守護から外れていくのです。

 

 

感情が生まれることは、決して悪いことではありません。

人ですから、嫌いと思うこと、悲しいと感じること、苦しいと感じること、ムカつくこともあるでしょう。

心に湧いてしまう負の感情を湧かないようにするのは、相当な修行を積んだ聖人のみと思ってよいと思います。

もしくは、表面上だけ悟ったつもりになっているお花畑の世界に生きる人々かな。

 

怒りが湧かないわけはありません。

だってね、未だ戦争をしている世の中です。

幼い子らが巻き込まれて死んでいく姿を見て、

仕方ないよね〜なんて思えないでしょう?

心に痛みを抱えるからこそ、慈悲の心が生まれるのです。そのためには感情は必要なのです。

 

ただ、その感情に浸っていてはダメなのです。

感情に浸っていると、正しい判断もできなくなります。

 

さらには、負の感情を持つ自分を許せずに、

自己嫌悪や自己否定にまで繋がると、

誰も幸せになれない状況を作り出します。

自分だけではないのです。周りの人をも巻き込んで不幸を作り出すのです。

自己否定が強い人は、周りの人も不幸にするなら私なんかいなくなればいい…とまで思うのですが、本当にそれで周りを巻き込むことなく済むでしょうか…そんなわけはありません。

 

感情に振り回されていく人生は、

自分だけでなく、周りをも巻き込んで、

幸せから離れていく道を作り出すことを、

しっかりと心に留めておいてください。

 

 

負の感情が生まれたら、

まずは、その感情を俯瞰したところから、しっかりと見つめること。

「なるほど、私は今、こんな感情になっているのか。」

「この感情を持ち続けていくと、一体どこに進んでいくだろう。」

「このまま感情を引きずると、何が生まれ、誰が困るだろう。」

そうやって、高いところから、自分自身の心を見つめるのです。

そうしているうちに、猛り狂う感情は落ち着いてきます。

 

感情的になってすべてを壊したくなる自分がいるとしたら、それは幼い心の私です。

幼い心がまだ癒えていないなら(インナーチャイルド)大人になった貴方が「もう大丈夫だよ」と、子どもの頃の自分をハグしてあげてください。

 

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