しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

一年の健康を願って〜七草粥をいただく〜

1月7日 みなさまのお宅でも、七草粥を召し上がったでしょうか。

 

私の育った家は、代々受け継がれている四季の行事があり、それらをとても重んじる家でした。

 

今、ぱっと思いづくりものとして…

 

睦月 お正月、七草、鏡開き

如月 拙文、立春

弥生 ひなまつり

卯月 はなまつり、花見

皐月 端午の節句

水無月 梅仕事、夏越えの祓い

文月 七夕、盆送り(東京では新暦が主)

葉月 中元(本来、亡くなられた方の御霊供養と、生き御霊の供養の意味があります。

もとは中国の贖罪の日にあたり、お互いが安泰に過ごせたことを祝うものでした。)、立秋、夏祭

文月 重陽節句、お彼岸、中秋の名月(月見)

神無月 秋祭

霜月 酉の市

師走 事始め(旧暦2月8日)、冬至、すすはらい(大掃除)、松飾り、大晦日

 

これ以外に、それぞれの誕生日のお祝いや、クリスマス、バレンタインなどの行事も入ってきます。

 

 

晦日からお正月までの期間を過ぎて、

大切にしている行事が、七草です。

 

「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地に

渡らぬ先に ほとほとほと」

わが家に伝わっている七草の歌はこれですが、

各地域によって、少しずつ違います。

 

刻む際、まな板の上に7つの調理道具(薪・火箸・すりこぎ・杓子・おろし金・菜箸・火吹き竹)を置いて、一つずつにつき、7回×7つ道具=49回叩いて刻む…というのが、本来のルールなのだという話を聞きました。

 

わが家では、金物七つ道具で、一つずつ、順番に歌を歌いながら、七草を叩いていきます。

この儀式は1月6日の晩に行い、

「七草たたき」と呼ばれています。

 

切るのではなく、叩きます。

七草を叩くことにより、薬効が高まるという意味合いがある他、

「切る」は殺生を思い起こさせるため、

年明け早々から縁起が悪いという意味合いがあり、七草たたきとされたとのこと。

 

 

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今朝のわが家は、昨晩、叩いた七草で作った七草粥をいただき、一年の健康を願って一日が始まりました。

お正月は、たくさんのご馳走を食べる日が続くため、七草粥には疲れた胃を休ませるという目的もあります。また、冬という風邪の多い季節にはうってつけの食材なのですね。

 

 

さてさて、この七草

『せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ』

この七草をすべて合わせると、約12種類の薬膳効果があり、含まれるビタミン・ミネラルは約7種類もあり、

健胃・食欲増進・利尿作用・二日酔い解消・肝臓回復・解熱・去痰・咳止め・気管支炎の予防・扁桃腺炎予防・そばかす予防・あかぎれ予防・心の安定…などの効果があると言われています。

 

 

日本の風習は、先人の智慧が詰まった大切な教えでもありますね。

 

 

これからの未来にも、残していきたい日本の伝統行事。日本の宝でもあると感じています。