しあわせこころのつくり方

心と魂の癒しのために

大切な気付きはご縁の先に

私自身の気付きをひとつお話させてください。

 

今でこそ、

どうとでもなる👍️   

まあ、いっか😄

なんでもOK🙆と、

いらない力が抜けた生き方が出来る人間になっていますが、30過ぎ位までは、何でも自分だけでしっかりとやらなければ…と考える完璧主義者でした。

 

息子が3才の時にシングルマザーになって、一人で子育てをしていた頃、支えてくださった大家さんの存在が、今の私を作っていくきっかけをくださいました。

 

息子は体の弱い子で、1日保育園に行くと1週間高熱を出すような子でした。

お昼寝をすると、必ずといっていいほど熱を出してしまうので、保育園なのに午前中だけ預かっていただき、お昼寝の前にお迎えに行かなければならない日々を過ごしていました。

就いた仕事は辞めざるを得なくなり、単発でナレーションの仕事やら、アレンジメントフラワーの仕事、CMの仕事などで食いつなぎ、それでもお金が入ってこない月は、家賃が払えなくて、大家さんにひと月待っていただきたいとお願いしに行かなければならない状況でした。

お財布に100円しかない日もあって、どうやって暮らしていこうか悩む日々。

 

ひとり親世帯である私たちを気遣って、大家さんがおかずを作って持ってきてくださったり、そのうちに、管理されている母屋の古民家で、アパートに暮らすみんなを誘って、週に何度もみんなでごはんを食べる時間を作ってくださったり…

母屋を自由に使って、着付けやダンスのお稽古をしたらいいと、お教室までさせていただき、大家さんご自身も参加者になり、いろんな方にお声を掛けてくださいました。

 

夜中に高熱を出して吐きまくる息子を、車を出して一緒に病院に連れていってくださったり、そのうちには、自由に使っていいと、母屋と車の鍵を渡してくださいました。

 

 

何から何までお世話になっている状況にも関わらず、ある時、大家さんから「私はね、さゆママと紗弓に支えられて生きてるのよ」と仰っていただいたのです。

 

何も出来ない状況に陥っている現状に甘んじていることが恥ずかしくある時に、

大家さんから言われた一言は、私を大きく変えました。

「何にも出来ない私が支えになってるの?」

その時、生まれて初めて、何も出来ない自分でも、誰かの支えになり、役に立つことが出来るということを、実体験として知ったのです。

 

それまでは、何でも出来る自分でなければいけないと、孤軍奮闘してきました。

 

幼い頃から、「貴方はしっかりしてるから大丈夫」と母に言われ、

友達からは「貴方は特別だから」と言われ、

私は何でも出来るのが当たり前のように思われてきただけに、弱味は見せないプライドの高い人間になっており、お金がないこと、辛いこと、泣きたいくらい大変なことを身近な人にほど言えずにいました。

 

この子を育てなければいけない

この子を護らなければいけない

それだけが生きる支えになっていました。

それでも、時に心折れそうになることもあって…

すでに、ご神託を受けるようになっており、ご神事をしている時代です。そんな活動をしている自分自身に疑問が生まれることもありました。

 

 

何にも出来ないその当時の私がしていたことと言えば、大家さんのお話を聴き続けてきたこと。必要な時に必要な言葉をお返しするだけです。

 

大家さんは、相続の問題で4姉妹の関係が壊れてしまったことや、亡くなったお母さまを一人で支えてきたこと、お母さまのためお金が必要だからと好きでもない人と結婚したこと、授かった赤ちゃんを5ヶ月で死産したこと…

辛い胸中をたくさん話して聞かせてくださいました。

 

 

姉妹の関係は壊れていましたが、私のお稽古に、お姉さまお二人を誘いだし、お食事会にもお姉さま達にお声を掛けてくださっていたので、私はお二人のお姉さま方のお話もよく聴かせていただきました。

 

母屋の管理は当番制なので、他のお姉さまにもお声掛けいただいたり、おかずを分けていただくようにもなりました。

たぶん、大家さんは、それを見越していたのかもしれません。

 

 

複数の方のお話を聞けば、それぞれの境遇があり、それぞれに言い分があります。

私はただ、話をされる方に寄り添って話を聴く…

それでも、話を聴いてもらった人は、気分が軽くなったようで、大家さんから始まり、大家さんの姉妹、大家さんの姪…と、お話を聴く人がどんどん増えていき、

そこから、相談しにいらっしゃる方が増え続け、今に至るのです。

 

相談にいらした方から、

「相談料を決めてほしい。そうじゃないと、話を聴いてもらいにくいから。」と言われたのがプロとしてカウンセラーになるきっかけとなりました。

 

料金の設定も大家さんが一言。

「10000円よ。それ以下はダメ!それ以上払う価値がある!」と仰っていただいたので、私のセッションは、20年前から変わらず10000-とさせていただいているのです。

 

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当事、体の弱かった息子は24歳になり、来年3月には獣医学部を卒業します。

幼い頃からの夢を叶え、動物のお医者さんになります。

 

大家さんとは、今でも繋がっています。

お子さんを産むことが出来なくなってしまったために、母の日はいつも悲しい思いをしていると聞いていたので、アパートを引っ越した後も、毎年、母の日にはカーネーションを贈っています。

 

 

人は、一人では育たないことを

人は、ご縁の中にしか学べないことを

多くの辛い体験から教えてもらいました。

 

 

今回は、大変お世話になった大家さんとのことを書かせていただきましたが、私には、

たくさんの人の支えがあります。

 

順風満帆の生活をしてきたら、みなさんの優しさに出逢うことはなく、私はもっともっと未熟なままの50代になっていたかもしれません。

 

そう考えると、たしかに苦しいことも辛いことも、まんざら悪いことではないと思えますけれど、でも、やっぱり辛いこと、苦しいことは好きじゃないので、様々な困難を、辛さや苦しさと受けとめない自分づくりをすればいいのさ👍️と思い至りました。

 

まずは、私は苦行を選んで学びたがる癖があるのだ!と認知して、もう苦行いらない宣言をしました(笑)

 

もちろん、困難はやってきます。

それでも、困難や問題がやってきたら、

やってきた時に、淡々と対処していけば、どうにか道は拓くものなのです。

 

一人では対処できそうになかったら、その時には、誰かに話す。頼る。一緒に考えてもらうようお願いする。どうにもならない案件なら、その道のプロに話をもっていく。

 

道筋を辿れば、問題のほぐし方は必ず見つかります。

 

 

一人で抱え込まない勇気(あえて、勇気と言います。私にとっては、誰かに頼ることは勇気を出さないとできないことでしたから)を持って、自ら手を伸ばすこと&伸ばしてくれている手を繋ぐこと。

 

それは、人間社会の中でも、神仏との繋がりの中でも、大切で必要な在り方なのだと思っています。